さてさて、お題スロットを回してみましたよ!
思い出のWebサービスか……いっぱいありすぎますが、是非お付き合いください。
チャットを知る
はとこの家に遊びに行った際、はとこがPCを立ち上げました。
PCとか携帯電話などハイテク機には興味津々だった自分は何をするのかを見ていたら、チャットを行うと言う……チャット??
チャットなんて初めて聞く言葉でしたが、はとこは慣れた手つきでヤフーで「さくら通信」と検索をしました。
「さくら通信」とは当時有名なチャットサービスだったようです。
いくつかチャットルームと呼ばれる部屋があって、様々なジャンルの部屋が存在し、その中の一つに入室をして挨拶を始めました。
挨拶は「こん」と「落ちる」という挨拶が使われており、「こん」=「こんにちわ」や「こんばんわ」を意味し、「落ちる」=「ログアウト」、退出するを意味しています。
部屋の中には10名ほどログインしており、顔も容姿も性別もわからない人達がいます。
そこで初めてリアルタイムで世界中(主に日本中)のどこかで、パソコンで同じウェブサイト、同じ部屋に入って会話をしていることに感動しました。
FAXがどうやって紙が向こうに届くのだろう。
何故メールができるんだろう。
どれも革新的なサービスではありましたが、それ以上に感動と驚きが、そのチャットにありました。
自分もチャットを始める
自分もそれからチャットにのめり込みました。
見知らぬ人、話してみてようやく、年や性別、出身がわかる。
話してみなければその人の情報が一ミリもわからないところが、手間といえば手間ですが、見知らぬ人に興味を持って話しかけるというところが非常に面白かったです。
どんな時間であってもインターネットの向こうには誰かがいる。誰かとつながることができる、会話をすることができる。
チャットを通してインターネットの世の中の広さを感じることができたのです。
今でいうSNSはこういうところから生まれてきているんでしょうね。
チャットの進化
チャットはリアルタイムで知らない人と会話ができるサービスですが、どんどん進化していきます。
昔は更新=リロードしなければ会話の内容が更新されませんでしたが、途中から自動的に新しい発言が出てくるようになりました。
ヤフーもチャットに参入するようになり、名前を固定することができたり、アバターを作ることができたり、プロフィールを決めたりと、事前にこちらの情報を相手に公開する事ができるようになりました。
そのため、チャットルームの中でも相手を絞って話しかけたり、DMと呼ばれる直接的やり取りを行う事ができました。
またその後、ボイスを配信する機能が実装するようになってからはマイクを用意などして、文字だけではなく声を発信する事ができるようになりました。
天使の歌声に出会う
チャットルームに入室したところ、綺麗な歌声が聞こえてきました。
正直ボイス機能が実装されても使う人なんてまずいなかったんです。そのため、喋っていること自体がものすごく珍しいことでした。
それもさらに珍しいことに歌を歌っているのです。相当根性ある人ですが、こちらのことがわからないということを考えれば、この場を使って歌を歌うというのは恥ずかしいけれど、こちらのことを知られないということで帰って恥ずかしくないのだろう。
その歌声は、綺麗で可愛い声をしていました。
チャットルーム内では絶賛の嵐。自分としても好きな歌声でした。
決してうまいわけではない、でもその人の歌声を聞きたい、そんな感情にさせてくれる歌声でした。
そこで、綺麗な歌声の人に出会い、時々チャットに参加しては綺麗な歌声を披露してくれました。好きな曲をリクエストしては歌ってくれて、どんな人なのかと想像を膨らませる日々を過ごしていました。
チャットからの恋…?
チャットの歌姫とはチャットでよく話したりしていていましたが、日常的な話をしたところ、なんと奇跡的に住んでいるところが近かったんです!
そこから二人の距離は超接近!お互い興味を持ち始めたわけです。
初めは日本のどこかに存在する人と文章で会話し、それが声になり、そこから地元が一緒という、まさにドラマです。
その方は大学生でした。当時自分は高校生だったのでだいぶ大人に感じたのを覚えています。それから直接メールのやり取りをするようになったり、時には人生相談に乗ってもらったりしていました。
一度だけタイミングが合い、一緒に路上ライブをしているのを聞きに行ったりもしました。
自転車以外の交通手段を知らない高校生の自分としては、車を日常的に使い、乗せてくれたお姉さんが凄く大人に感じてドキドキしたのを覚えいます。
相手の人生相談を受けるのに、初めて女性の一人暮らしのアパートにお邪魔する機会があったのは忘れもしない…
夜だったこともあり、もしかしたらとか男子高校生的な妄想を膨らませたりもしましたが、何事もなかったのも一つの思い出。
リアルの青春とインターネットを通じた青春がその時確かにありました。
今はどうか
今はチャットなんて恐らくほとんどないでしょう。
時代は自分を発信して、相手に知ってもらう。
SNSにしてもそうですよね。写真などをアップしては、いいね等をつけてもらい共感を得る。
昔のチャットのように大勢と同じ空間で話すということはもうあまりないのかなぁ
今は相手を選択しやすくなった分、どんな人が扉の向こうにいるのかなとドキドキしながらログインすることは今はきっとないのでしょう。
そう考えるとちょっと寂しいですね。
最後に
チャットとかなかなか懐かしいWebサービスだったのではないでしょうか?
おそらく20代前半は間違いなく知らない、後半はきわどい。
30代は頷けるかな??
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