Colorful Days

様々な事に興味がある筆者の日々

初めてのビニ本は生涯のビニ本となる

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ビニ本。聞いたことはあるだろうか。
世代的に聞いたことはないだろうが、これから語られることで察してほしい。

 

或る日突然草むらに出現する、大人の階段。

 

そいつが出現するやいなや、好奇心で生きてきている男子小学生は必ずその扉を開く。
まるで、そこに仕掛けたのかと思うほどの高配置である。

 

当時は小学生。
その時夢中になっていたこととして少年同士でやる草野球や秘密基地を作るのが放課後の日課だった。

 

友達とキャッチボールをしていた際ボールを取り損ねてしまった。 
そのままコロコロとボールは転がっていき、薮の中に入っていった。

 

大切なボールである。ゴムまりみたいな野球ボールでも買えばなかなかの値段がすることは子供ながらに知っている、そのためなくすわけにはいかないのだ。

 

薮の中を懸命に探す。
すると、ボールと、その隣にはずっしりとした本。
本がずっしりするということはおそらく雨などの水を吸ったからだ。
ただ、薮の中にあった本だけあって、直接の雨はある程度防げていた。

当時は小学生。漫画が嫌いな小学生なんていない。

 

ジャンプなのか、コロコロなのか、そして何月号なのか、知ってる作品があるのか。どうでもいいことなのだが、小学生としてはそこが重要な情報ステータスである。

 

雨でページ同士がくっついてしまっている。
開けそうなページを探し、捲ってみる。

 

すると、どこか可愛らしい絵だ。
少女漫画?と思ったが、どうやら少女漫画らしくもない。
少女マンガ特有のやたら目の大きい、そして線が細い感じではない。
また、ページのわら半紙が緑やピンクではない。どちらかというと白系、ベージュの統一感のあるわら半紙だ。


しかし、やたらと肌の露出が多いではないか。
一体どういう漫画なのだろうか。

 

すると、ボールを放ったもう一人の友人が駆け寄る。
ボールが見つからないものかと心配してきたようだ。

 

ボールは見つかったが、それと同時にこんなものが見つかったとその漫画をみせた。

 

友人はその手の漫画を知っているようだ。
どうやらこのやたら肌の露出が多い漫画は通称ビニ本と呼ばれるらしく
大人向けの漫画なようだった。

 

もちろん好奇心旺盛な小学生たちはそれを見る。

 

ただ、露出の多いキャラクターが気がかりだ。
周辺に女生徒がいて、どんなものを見ているのかを知られたからには
今後学校で後ろ指を刺されかねない。
どんな漫画かはこの時ハッキリとはわかっていないが、自分たちの年齢であまり見るべきものではないと感じだ。


なので一人は見張りとして、一人は漫画を見るという役回りをした。

 

 

そう、これが人生最初のビニ本である。

 

途中途中くっついているもんだからシナリオは不明。

だが、女の子の部屋に遊びに行って、なんとなく、密着したり、頬を染める展開になって、次号に続くという先が気になる結果だった。

 

くそ、後味が悪い。

 

気になる、続きが気になる。

続きが落ちてないものかと辺りを見渡しても存在しない。

 

大人になった今ですら気になる。

でも、大人になったからこそ、その先の展開は読める。大人ってすげぇな。

 

婦人雑誌をお届け

 

その後、小学校の入り口前には婦人雑誌のようなものが置いてあった。

 

この手のものは全く何が何だかわからないが、とりあえず母親が婦人雑誌をよく読んでいたことをふと思い出す。

 

持って帰ったら喜ぶんじゃないかと思って母親に手渡す。

 

母親は見もせず、すぐに戻してこいの一点張り。せっかく読むと思って、喜ぶと思って持ち帰ってきたのにと、子供の純粋な心はズタボロだった。

 

しかし、帰ってきて聞かされた事としては、相当ヘビーなビニ本だったらしく、見るわけもなく、家に置いておくわけにもいかず、ただ戻す事しかできなかったようだ。

 

だが、それを新規で置きに行っている小学生と見られたらそれはそれでまずいのだが。

 

大人になっても思う、そんな強烈なやつなんで小学校の前に…

 

初めて購入する

受験も終わり、友達と久々のゲームセンターに行っていた。
そして帰り道、バスの料金を浮かせようと歩ける範囲で次のバス停まで行ってみることにした。

 

バス停でバスを待っていたが、バス到着時刻はまだまだあり、暇だった。
その時友達との会話として、ビニ本を買ったことがあるかを話していた。
結果、俺も友達もまだ買ったことはなかった。


ひとつ暇つぶしで目の前にある弁当屋に雑誌を売っていることは知っていたのでそこにあったら買ってみようと思った。

 

随分と大人になったもんだ。
別に見たくて居た堪れなくなったわけではない。
ただ、そろそろ買っても良いだろうと。

  

すると、あった。
写真的なものではないが、漫画タイプである。
なんとなく、こちらの方が買いやすい。
それにストーリーになっているため、入り込めて面白い。

 

実際に購入する時に止められるかと思ったが、そんなそぶりもなく購入することができた。

 

夏にまた一つ大人になる

 

夏は大人にしてくれるものだ。

 

友達と誰が好きかとか、どんな人がタイプとか話していた時、そういう話が好きじゃないやつがいたんだ。

 

その友人はSと呼ぼう。

 

Sと夏休みに泊まりがけでゲームをしていた際に恋バナを話してみたら意外と話せるようになっていた。

ましてやこんな恋バナだけじゃない、下ネタも話せるようになっていたのだから驚きだ。

 

なにがお前をここまでさせた!? 
問い詰めると恥ずかしくて、そういう話に参加できなかったらしい。

 

どうやらここまでの飛躍は心の高校デビューがきっかけらしい。
よかったよかった。

 

Sは週一でビニ本を購入していて、コンビニのみならず、書店でも購入を行う。
店員さんが女性であったとしても、わかりやすい表紙を裏面にすることなく、コミックを買うかのように臆すことなく購入を行う鬼畜だった。

 

おい、S!いつからそんなかっこよくなっちまったんだ!!

 

ちなみにSは色々なところで購入をしているようだ。
なかでも、一番刺激が強めなものだと、路面にある自販機系。
これはすごいらしい。

 

夏の朝は早い。4時でも外が明るい。購入をしていると見られるのは恥ずかしい。
でも、4時は4時。人もいないだろうと思い、Sとチャリを思いっきり転がした。

 

外は明るいというよりも青い。目に見える世界が青春だった。
向かっているのはビニ本自動販売機、そこがまたオツだ。

 

20分ほどチャリを走らせて到着。
普段は交通量が多い道路の近くだが、この時間ともなればやはり車の通りは少ない。

 

自販機は自販機小屋みたいになっていて、外からでもちょっと見えるなって位置には普通のジュースの自販機になっている。
ただ、奥に行けば目的のものがある。こんなところでジュース買う人いるのかな?

 

ビニ本の自販機はパックジュースのように番号を押すと落ちてくるタイプだ。
そのため、パッケージの表紙を吟味しながら選ぶことができる。

 

この時選んだのはビニ本一冊とビデオテープ一つだ。
価格は正直覚えていない。

 

ビニ本はこれまで史上最強に“いいの!?”というレベルだった。
ビデオテープは面白いことにパッケージがない。カセット一本。
写すまでどんなものかわからない。
また、ラベルシールもない、よって家族に見つからないようどうでも良いテレビ番組の録画だというカモフラージュをしておいた。

 

ビデオの中身は…キツイ
こんな何年も前の記憶が残ってしまう、俺の記憶能力が非常に憎いほどだが、キツイ内容だった。
あれは結局どうしたのか、友人にあげてしまったのかわからない。
とりあえず、一発目はSと一緒に見たんだが、とてもじゃないが無理。そんな内容だった。

 

物々交換

 

男の友情を測るもの、それは物々交換!

 

Sのコレクションのなかで物々交換をすることにした。
Sはビニ本の漫画を用意、俺は自販機で買った凄いやつを用意。

 

無事交渉は成立した。

 

やはり、自分の場合は漫画タイプが一番。
一番失敗がないというか辛いことがない。(たまに鬱気味なやつがあるが)

 

やはり、初めてのビニ本は生涯のビニ本になるのか。
と言ってもここで生涯を終えるわけでもない、ただ今現在としては一番の十八番ということである。

 

 

以上、コラム以上、小説未満でした。