Colorful Days

様々な事に興味がある筆者の日々

【5分で読める短編小説】初めてのプレゼント

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あらすじ:私は待つ。君がくれた最初のプレゼントを握り締めて。

 

君がくれた最初のプレゼント。

 

小さな小瓶に入ったビーズ状の香り玉。

 

ちっちゃな小瓶にちっちゃなコルク栓。

 

なんだかあの時の私達と同じよう、今ではワインを開けちゃうのにね。

 

ワインの香りはもちろん好き。けどこの香り玉の香りはもっと好き。

 

なんだろうなぁー香りって記憶を呼び覚ますというか。

 

あの時、お祭りで神社に行って私がお賽銭を無くして泣いちゃった時、君がくれたんだよね。この香り玉。

 

あの時以来この香り玉は私の宝物。

 

君がくれた最初のプレゼントだもの。

 

早く二つ目のプレゼント欲しいな。

 

もしこれが最初で最後なんて許さない。だって、こうして毎日会いにきてるんだから。

 

もし、忘れちゃっていたら……大丈夫。この香り玉があの時の記憶を呼び覚ましてくれるよ。

 

だから信じてずっとこうして会いにきている。

 

でも、君と制服で学校に登校したかったな。

 

自転車の二人乗りもしてみたかった。

 

屋上での大気も二人で感じてみたかった。

 

ごめんね、それってただの私のわがままだよね。

 

途中からだっていい。二人で歩んでいこう。私はそれが楽しみなんだから。

 

君は男なんだから私をしっかり楽しませてね。もちろん私はあなたを楽しませるから。

 

「いつも来てもらってごめんね」

 

「いえいえ、私、信じていますから」

 

いつだって楽しみにしてるんだからね。

 

私、待ってるよ。